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山薬

山薬

禹洪哲

「山薬」を皆さんご存知でしょうか。山の薬、素敵な名前ですね!山薬は「山芋」、「長芋」のことをいいます。 東洋医学では専門用語として山薬と名称し、肺、脾、腎の機能を高める物として漢方でも幅広い使い方があります。気力なくて咳が止まらない、胃腸が弱く、痩せて食欲がない人、腎機能が弱って頻尿になる人にも良く使います。 皆さんが良くご存知の「補中益気湯」「六味地黄丸」「八味地黄丸」に山薬が入っています。 「神農本草経」では補中、益気、長肌肉、久服すると耳目聡明、延年する。 「本草綱目」では益肾气、健脾胃、止下痢、化痰涎、润皮毛すると記載があります。 山薬はこの様に東洋医学では非常に重要な漢方になります。 ここで「薬食同源」! 長芋、山芋、とろろなど日本では食卓にある普通の食べ物として食べてきています。食事として長く食べても平気な長芋は様々な食べ方があります。とろろご飯は最高ですね!胃酸が上がる方や、消化が上手くできないかたは食事にとろろを是非入れてみてください。胃酸が落ち着いて楽な感じを分かってくると思います。 あとは醤油に煮込んだり、味噌汁に入れたり、炊き込みご飯や、白米を炊く時に上に乗せて一緒に炊くといい栄養ご飯、薬膳ご飯になりますよね。 山芋、長芋、大和芋、自然薯名前も様々、品種も様々です。どれも効果は似てますので好みに合わせて選んでください。秋の10月から旬ですから、旬の物をいただき身体を丈夫に作りましょう!

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薬食同源

薬食同源

禹洪哲

「薬食同源」と言う言葉を皆さんご存知でしょうか。くすりと食べ物の源は同じであると。この言葉の由来は1800年前に遡っていきます。 東漢の時代は1800年前ですが、この時にできた名著「神農本草経」があります。この本は薬と食をはっきりと区別して書いた本で、長く口にして良い植物と長く口にしてはいけない毒薬を分けてあります。神農氏と言う名前が登場しますが、約7000〜6000年前に神農氏の皆さんが一緒に長く自分達で試食体験して得た臨床結果を残した本でございます。 「食」と「薬」は性質の濃さが違うだけで、単一な同じ食べ物を毎日食べていたら、体調悪くなります。バランス良く食べると言うことは、身体が偏らない様にするためです。偏り始めると不調は起こり、何らかの症状が現れます。 更に、食べ物をよく知り、冷える食べ物か、温まる食べ物なのかを分かれば、不調に対して食事からのアプローチができるわけです。その時に改善されたら、もしくは予防できたら、「食」は言うまでもなく「薬」になるでしょう。

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