「薬食同源」と言う言葉を皆さんご存知でしょうか。くすりと食べ物の源は同じであると。この言葉の由来は1800年前に遡っていきます。
東漢の時代は1800年前ですが、この時にできた名著「神農本草経」があります。この本は薬と食をはっきりと区別して書いた本で、長く口にして良い植物と長く口にしてはいけない毒薬を分けてあります。神農氏と言う名前が登場しますが、約7000〜6000年前に神農氏の皆さんが一緒に長く自分達で試食体験して得た臨床結果を残した本でございます。
「食」と「薬」は性質の濃さが違うだけで、単一な同じ食べ物を毎日食べていたら、体調悪くなります。バランス良く食べると言うことは、身体が偏らない様にするためです。偏り始めると不調は起こり、何らかの症状が現れます。
更に、食べ物をよく知り、冷える食べ物か、温まる食べ物なのかを分かれば、不調に対して食事からのアプローチができるわけです。その時に改善されたら、もしくは予防できたら、「食」は言うまでもなく「薬」になるでしょう。